もう世間一般的に私の年齢は半世紀を過ぎて
「定年」とか「高齢者」と呼ばれる世代に
もうすぐ突入しようとしている。
鳥たちは寿命が長くて、今いる子たちはみんな14~15歳。
急な病気等なければ30年元気でいるオカメちゃんもいるので
こちらも鳥生半分の折り返しなのかもしれない。
そんな時に舞い込んできた「犬の里親」になるというお話。
犬との触れ合いができる場所にも何度か行ってはみたが
いつもさみしい思いをしてしまう。
なぜか?
犬って、いつもお世話してくれるスタッフさんには
甘えに行くけれど、入れ替わりやってくる「客」には
結構塩対応なのですよ。
別売りのオヤツを100円とかで購入すると、
その時だけ近くに来てくれる。
手元にないとわかるとサッサとどこかへ行ってしまう。
「むなしいなぁ」
こうなると、かつて私が飼っていたコーギーたちや猫の事を
思い出さずにはいられなくなる。
あの、あたたかい感触、香ばしい肉球の香り、
期待をこめた輝く瞳、私を信頼するまなざし
触れ合いカフェでは、そのほんの一部を体験させてもらえるだけで
心の充足感までは得られない。
また犬と暮らしたいけれど、鳥もいるし
年齢的にも、もう無理かなと諦めていたけれど
無駄にペットショップを訪れたりしながら
まだお迎えできるかなあ、とぼんやり考えたりもしていた。
ある里親探しのサイトに月々少額ではあるものの寄付をさせてもらっていて
その関係で時々、里親募集中の子の情報が流れてくる。
いつもは遠方すぎて、流し見するだけだったけど
今回、すごく近い場所で「繁殖リタイア犬」の里親募集があった。
車で30分ほどの距離だったけど、そこに「繁殖犬」として生き、
御役目放免の犬たちが里子に出されるらしい。
ミニチュアシュナウザー、メス、年齢は7歳。
年齢的にも躊躇してしまう、微妙なラインだと思う。
一度はその情報サイトを閉じたが、どうしても気になり何度も見た。
写真や動画もあったので、見た。
私の知る、私と暮らした犬たちとは違って
元気そうではあるけど、笑顔じゃない。
どこか寂しいというか、諦めているようなまなざしだった。
どうしても、この子が気になって仕方なくなり、
とりあえず、見学の問い合わせを入れてみることにした。
すぐには返事は来なかったので、もしかして一般家庭ではなく
引き取り屋みたいなところに行ってしまったのだろうか・・・
そんな不安もよぎった。
でももし別に決まってしまったのなら縁がなかったということ。
そうしたら諦めもつく。
実際、今の家で犬を迎えるというイメージが湧かなかったのも事実。
犬との暮らしをしなくなって10年以上経ち、情報もそこで止まっている。
鳥たちのお世話に加え、ワンちゃんのお散歩もちゃんと行けるのか?
なにより「命」を迎える覚悟ができるのだろうか。
うだうだ悩んでいると翌日、午前中に返信が来た。
リードかクレートを持って見学に来て下さい、と。
見学に行くのに、そのまま引き取るって事?
よくわからないけど、もう引き取る前提で慌ててリード、クレートの手配をした。
もう、腹をくくるしかない。
絶対、会ってしまったらそのまま置いて帰る選択肢はないと思った。
リードは近くのホームセンターで購入。
クレートはメーカーの販売サイトで注文。
リードと言っても今はハーネスが主流なのか?ショップに並んでいたのは、ほぼハーネス。
首輪とリードが一体化しているリーシュというのを昔は愛用していたのだが
超小型犬用はあったものの、それ以外はない。
仕方ないので、その場でシュナウザーの標準体型をググって調べ、合いそうなサイズの
ハーネスとリードを購入した。
ただクレートは到着予定が、引き取り予定日の夜になっていて
見学に行く時間には間に合わない事が判明。
仕方ないが、リードとハーネスだけを持って譲渡先のブリーダー店舗へ向かった。
「ペットショップ」と肩書があったので、足りないもの(トイレシーツとかドックフードとか)は引き取る時に買わせてもらえばいっか!と思ってほんとにリードとハーネスだけしか持って行かなかったのだが。
そこは、いろんな意味で衝撃的な空間だった・・・・・